「家の屋根を瓦にしたいけど、どんな種類があるの?」
「瓦って、値段が高いイメージがあるけど、実際のところどうなの?」
「陶器瓦とセメント瓦って、何が違う?どっちがお得?」
日本の美しい街並みを象徴する「瓦屋根」。
重厚感のある見た目だけでなく、耐久性や断熱性に優れた、日本の気候風土に最適な屋根材として、古くから愛され続けています。
しかし、一口に「瓦」と言っても、実は原材料によって全く性質の異なる種類が存在し、それぞれ値段や寿命、メンテナンス方法が大きく異なることはご存知でしたか?
この記事では、屋根瓦の種類と値段に特化して、
- 【種類別】陶器・セメントなど、5大瓦の値段と耐用年数を徹底比較
- J形・F形・S形…瓦の「形」による値段の違いとは?
- 瓦1枚の値段は?部分修理にかかる費用相場
- 後悔しない!ライフプランに合わせた最適な瓦の選び方
などを、屋根のリフォームが初めての方にも分かりやすく、とことん丁寧に解説します。この記事を読れば、瓦の種類と値段の違いが完全に理解でき、あなたの家に最適な瓦を選ぶための知識が身につきます。
1.【種類別】屋根瓦の値段と耐用年数 徹底比較表
まず、現在主流の屋根瓦を、原材料によって大きく2つのグループに分け、それぞれの種類と値段、耐用年数を比較してみましょう。
グループA:粘土瓦(塗装不要で長寿命)
粘土を高温で焼き固めて作られる、伝統的な「本物の瓦」。素材自体に色が付いているため、塗装によるメンテナンスが原則不要なのが最大の特徴です。
| 種類 | ① 釉薬瓦(陶器瓦) | ② いぶし瓦 | ③ 素焼き瓦 |
|---|---|---|---|
| 特徴 | 表面にガラス質の釉薬をかけて焼成。ツヤがあり、色が多彩。 | 焼いた後に燻して炭素膜を形成。独特の銀色・黒色。 | 釉薬をかけずに焼いたもの。土の風合いが残る赤茶色。 |
| 耐用年数 | 50年~半永久的 | 30年~60年 | 40年~50年 |
| 1㎡あたりの値段 | 7,000円~12,000円 | 8,000円~13,000円 | 5,000円~9,000円 |
| 塗装メンテ | 不要 | 不要 | 不要 |
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グループB:セメント系瓦(塗装が必要)
セメントと砂を主成分とし、瓦の形に成形したもの。「瓦」という名前ですが、素材はコンクリートに近く、表面の塗装によって防水性と色を保っています。
| 種類 | ④ セメント瓦 | ⑤ モニエル瓦 |
|---|---|---|
| 特徴 | セメントと砂が主成分。塗装で着色。 | セメントと砂利が主成分のコンクリート瓦。表面に着色スラリー層。 |
| 耐用年数 | 30年~40年 | 30年~40年 |
| 1㎡あたりの値段 | 5,000円~10,000円 | 5,000円~9,000円 |
| 塗装メンテ | 10年~20年ごとに必要 | 10年~20年ごとに必要 |
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【最重要ポイント】
「瓦」には、塗装が不要な「粘土瓦」と、定期的な塗装が必要な「セメント系瓦」の2種類があることを、絶対に覚えておきましょう。
ご自宅の瓦がセメント系瓦であるにもかかわらず、「瓦だから塗装は要らない」と勘違いしてメンテナンスを怠ると、塗膜が劣化して雨漏りの原因になります。
見分け方は?瓦の断面(小口)を見て、中まで同じ色なら「粘土瓦」、色が表面だけで中が灰色なら「セメント系瓦」である可能性が高いです。
より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)
2. 形によっても値段は変わる!瓦の3つの基本形状
瓦は、その形状によっても種類が分かれ、値段や家の印象が異なります。
| 形状の種類 | J形(和瓦) | F形(平板瓦) | S形(スパニッシュ瓦) |
| 見た目 | 伝統的な波形の和風デザイン | フラットでシャープなモダンデザイン | S字カーブが特徴的な洋風デザイン |
| 1㎡あたりの値段 | 9,000円~12,500円 | 9,600円~13,500円 | 10,500円~13,000円 |
- J形(Japanese): 日本の伝統的な家屋に最もマッチする、優雅な波形が特徴です。
- F形(Flat): 凹凸のない平らな形状で、シンプルモダンな現代住宅に非常に人気があります。太陽光パネルの設置もしやすいです。
- S形(Spanish): S字のカーブが連続する、南欧風のおしゃれなデザインが特徴です。
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3. 瓦の修理費用はいくら?部分補修の値段
屋根全体の葺き替えだけでなく、部分的な修理の費用相場も知っておくと安心です。
| 修理内容 | 症状 | 費用の目安(足場代別途) |
|---|---|---|
| 瓦の差し替え(交換) | 台風などで瓦が1~数枚割れた、ズレた | 1枚あたり 5,000円~2万円 |
| 漆喰(しっくい)の補修 | 棟(屋根のてっぺん)周りの白い部分が剥がれた | 1mあたり 3,000円~7,000円 (総額で10~30万円程度) |
| 棟瓦の積み直し | 棟全体が歪んだ、崩れた | 1mあたり 8,000円~15,000円 (総額で20~50万円程度) |
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【注意】足場代について
これらの修理は高所作業となるため、多くの場合、安全確保のために別途15万円~25万円程度の足場費用がかかります。
そのため、「瓦1枚だけの交換」であっても、総額は高額になることが多いです。
瓦1枚の値段は?
瓦そのものの値段は、1枚あたり数百円~数千円程度です。修理費用が高くなるのは、職人の技術料や高所作業費、足場代などがかかるためです。
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4. 後悔しない!瓦の種類と値段の賢い選び方
どの種類の瓦を選ぶべきか、ライフプランや価値観に合わせて考えてみましょう。
- ケースA:「初期費用は高くても、将来のメンテナンスの手間と費用をなくしたい!」
→ 釉薬瓦(陶器瓦)が最適です。
塗装メンテナンスが不要なため、一度葺いてしまえば、数十年間は大きな出費の心配がありません。長期的に見れば、最もコストパフォーマンスが高い選択と言えます。 - ケースB:「初期費用はできるだけ抑えたい。デザインも自由に選びたい」
→ セメント瓦も選択肢になります。
粘土瓦より初期費用は安いですが、10年~20年ごとに40万円~80万円程度の塗装費用がかかることを必ず念頭に置いておきましょう。 - ケースC:「伝統的な和風の風格を重視したい」
→ いぶし瓦がおすすめです。
独特の銀色の風合いは、他の瓦では出せない重厚感を演出します。
5. まとめ
今回は、屋根瓦の種類と値段について詳しく解説しました。
- 瓦には、塗装不要の「粘土瓦」と、塗装が必要な「セメント系瓦」がある。
- 粘土瓦は初期費用が高いが、50年以上の長寿命でメンテナンスフリー。長期的なコスパは最強。
- セメント系瓦は初期費用は安いが、10~20年ごとの塗装が必須。トータルコストで考えることが重要。
- 瓦の「形(J・F・S形)」によっても、デザインと値段が変わる。
- 部分修理も可能だが、高所の場合は「足場代」で高額になることも。
瓦屋根は、日本の家を雨風から守り続けてきた、実績と信頼のある屋根材です。それぞれの種類の特徴と値段を正しく理解し、ご自身の予算やライフプラン、そしてデザインの好みに合わせて、後悔のない最適な瓦を選んでくださいね。
クイック屋根工事
私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。
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「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)
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