HOME » 屋根修理・雨漏り » 【ベランダ雨漏りの原因は?】プロが教える危険箇所と修理費用、今すぐできる応急処置まで完全解説
ベランダ 防水

「ベランダの真下にある部屋の天井に、雨染みができている…」
「大雨が降ると、ベランダの窓枠から水が染み出してくる…」
「ベランダの床にひび割れがあるけど、これが雨漏りの原因?修理にいくらかかるんだろう?」

洗濯物を干したり、ガーデニングを楽しんだり、私たちの暮らしに開放感を与えてくれる「ベランダ」や「バルコニー」。しかし、その裏側では常に過酷な自然環境にさらされ、実は家の中でもトップクラスに雨漏りのリスクが高い場所であることをご存知でしょうか。

家の外に突き出た構造上、屋根や外壁と同じ、いえ、それ以上に雨水や紫外線の影響をダイレクトに受けるため、少しの劣化が深刻な雨漏りにつながりやすいのです。

この記事では、そんな「ベランダ・バルコニーの雨漏りの原因」に徹底的にフォーカスし、

  • なぜベランダは雨漏りしやすいのか?その構造的な弱点
  • 【原因箇所TOP5】プロが教える、ベランダの最重要チェックポイント
  • 原因別の具体的な修理方法と、気になる費用相場
  • 【新設】雨漏りを放置した末路は?二次被害の恐怖
  • 今すぐできる!被害を最小限に食い止める応急処置

まで、ベランダの雨漏りで悩むすべての方が知っておくべき情報を、専門家の視点から分かりやすく、そして詳しく解説していきます。

なぜベランダは雨漏りしやすいのか?その構造的な弱点

そもそも、なぜベランダやバルコニーはこれほどまでに雨漏りの原因となりやすいのでしょうか。それには、他の部位にはない構造的な理由があります。

  • 常に雨ざらしの状態
    屋根のないバルコニーはもちろん、屋根のあるベランダでも、横殴りの雨や吹き込みによって床面は常に雨水にさらされます。
  • 複雑な構造と「取り合い部」の多さ
    ベランダは、「床」「壁」「手すり(笠木)」「窓(サッシ)」「排水口(ドレン)」といった、材質も役割も異なる様々な部材が複雑に組み合わさってできています。この部材同士の接合部(取り合い部)が多く、シーリングの劣化などによって隙間が生じやすいのです。
  • 防水層への直接的な負荷
    人が歩いたり、プランターなどの重量物を置いたりすることで、床面の防水層に常に物理的な負荷がかかり、摩耗や劣化が進みやすくなります。

これらの要因が複合的に絡み合うことで、ベランダは家の中でも特に雨漏りのリスクが高い「要注意エリア」となっているのです。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

【原因箇所TOP5】プロが教える、ベランダ雨漏りの最重要チェックポイント

ベランダからの雨漏りの原因は一つではありません。以下の5つの箇所が、特に雨漏りの侵入口となりやすい危険なポイントです。

原因1:床の防水層の劣化・破損

ベランダの床面は、FRP防水ウレタン防水といった防水工事によって、雨水の浸入を防ぐ「防水層」が形成されています。しかし、この防水層は紫外線や歩行による摩耗で経年劣化し、ひび割れ、膨れ、剥がれなどを起こします。この傷んだ部分から雨水がコンクリート下地へと浸透し、階下への雨漏りを引き起こします。
防水層の寿命は約10年~15年。表面を保護するトップコートの塗り替えを定期的に行うことが、防水層を長持ちさせる秘訣です。

原因2:排水口(ドレン)の詰まり・劣化

ベランダに降った雨水を集め、排水管へと流す重要なパーツが「排水口(ドレン)」です。ここに落ち葉や土砂、ビニールゴミなどが詰まると、ベランダがプールのようになり、想定外の場所から水が溢れ出して雨漏りの原因となります。
また、排水口と床の防水層の接合部が劣化して隙間ができ、そこから水が漏れ出すケースも非常に多いです。

原因3:手すり壁の「笠木」の劣化・破損

ベランダの周囲を囲む壁(腰壁・手すり壁)のてっぺんに被せてある、金属製のカバーが「笠木(かさぎ)」です。この笠木は、壁の内部に雨水が浸入するのを防ぐ「傘」の役割をしています。
しかし、笠木同士の継ぎ目を埋めているシーリングが劣化したり、笠木を固定しているビス穴から雨水が浸入したりすると、壁の内部が腐食し、じわじわと雨漏りを引き起こします。

原因4:ベランダの壁のひび割れ・シーリング劣化

ベランダ 雨漏り

ベランダに面した外壁は、雨漏りの見落としがちな原因箇所です。外壁材自体にできたひび割れ(クラック)や、サイディングの目地(継ぎ目)にあるシーリングの劣化から雨水が浸入します。
特に、ベランダの床と壁が接する「立ち上がり」部分は、防水処理が複雑で、施工不良が起きやすいポイントでもあります。

原因5:掃き出し窓(サッシ)まわりの不具合

ベランダへの出入り口となる大きな窓(掃き出し窓)のまわりも、雨漏りの好発部位です。
窓枠と外壁の隙間を埋めているシーリングの劣化が最も多い原因ですが、サッシ自体のレールにゴミが詰まって排水機能が低下したり、強風を伴う横殴りの雨が、サッシの許容量を超えて吹き込んだりすることでも雨漏りが発生します。

【原因別】ベランダ雨漏りの修理方法と気になる費用相場

屋根塗装 見積もり

原因箇所によって、修理方法と費用は大きく異なります。

原因箇所主な修理方法費用相場の目安
① 床の防水層・トップコートの塗り替え(表面保護)
・ウレタン防水工事(全面)
・FRP防水工事(全面)
3万円~(トップコート)
8万円~50万円(全面防水)
② 排水口(ドレン)・詰まりの清掃
・改修用ドレンの設置(既存の上から被せる)
2万円~5万円(清掃)
5万円~15万円(ドレン改修)
③ 笠木(手すり壁)・継ぎ目のシーリング打ち替え
・笠木自体の交換
3万円~10万円(シーリング)
10万円~30万円(交換)
④ ベランダの壁・ひび割れの補修(Vカットなど)
・目地シーリングの打ち替え
3万円~15万円
⑤ 窓(サッシ)まわり・サッシまわりのシーリング打ち替え3万円~8万円

※上記はあくまで目安です。下地の腐食が進んでいる場合は、別途、大工工事費などが必要になり、費用はさらに高額になります。

雨漏りを放置した末路は?二次被害の恐怖を知る

「少しの雨漏りだから、まだ大丈夫だろう」と放置すると、建物の見えない部分で恐ろしい二次被害が進行します。

  • 木材の腐食とシロアリの発生
    雨漏りで湿った木材は、腐朽菌が繁殖し、強度を失ってボロボロになります。さらに、湿った木材は大好物であるシロアリを呼び寄せる原因となり、家の土台や柱が食べられてしまうという最悪の事態を招きます。
  • カビの発生による健康被害
    天井裏や壁の内部で発生したカビは、胞子を室内に飛散させ、アレルギーや喘息、シックハウス症候群といった健康被害を引き起こす可能性があります。
  • 建物の資産価値の低下
    雨漏りが発生した家は、構造的な問題を抱えていると見なされ、将来売却する際に資産価値が大幅に下落してしまいます。

修理費用を惜しんだ結果、最終的には何倍もの修繕費や、健康被害という取り返しのつかない事態につながるのです。

今すぐできる!被害を最小限に食い止める応急処置

雨漏り

業者を待つ間、被害の拡大を防ぐために、まずは落ち着いて以下の応急処置を行いましょう。

  1. 水を受け止める
    水滴が落ちてくる真下に、ブルーシートや新聞紙を敷き、その上に雑巾を入れたバケ-ツを置きます。雑巾が水滴の跳ね返りを防ぎます。
  2. 家財を避難させる
    濡れると困る家具や家電製品を、安全な場所に移動させましょう。
  3. 原因箇所を覆う(可能であれば)
    もし、床のひび割れなど、雨水の浸入口が明確に分かっている場合は、その上をブルーシートで覆い、重しを置いて雨水が直接当たらないようにするのも有効です。

まとめ:ベランダの雨漏りは早期発見・早期修理が鉄則

今回は、雨漏りの多発地帯である「ベランダ・バルコニー」の原因について、詳しく解説しました。

  • ベランダは、複雑な構造と過酷な環境により、家の中でも特に雨漏りしやすい場所。
  • 原因は「床の防水層」「排水口」「笠木」「壁」「サッシ」など多岐にわたる。
  • 雨漏りを放置すると、建物の腐食やシロアリ、健康被害といった深刻な二次被害につながる。
  • 雨漏りのサインを見つけたら、被害が小さいうちに、専門業者に点検・修理を依頼することが最も重要。

ベランダの雨漏りは、家の健康状態を知らせる重要なサインです。天井の小さなシミ一つでも、それは氷山の一角かもしれません。
「おかしいな」と感じたら、先延ばしにせず、まずは信頼できる専門業者に相談し、正確な原因を突き止めることから始めましょう。それが、あなたの大切な住まいを長く、そして安全に守るための、最も賢明で確実な一歩です。

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「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

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