【マンション屋上防水工事の費用】完全ガイド！種類別相場・内訳からコスト削減の秘訣まで

「うちのマンション、そろそろ屋上防水工事が必要みたいだけど、費用はどれくらいかかるの？」
「見積もりをもらったけど、この金額って適正なの？」
「できるだけ費用を抑えたいけど、安かろう悪かろうは困る…」

マンションの資産価値を維持し、快適な住環境を守るために欠かせない「屋上防水工事」。しかし、その費用は決して安くはなく、どのような工事にどれくらいの費用がかかるのか、一般の方には分かりにくい部分も多いのではないでしょうか。

「高額な費用を請求されたらどうしよう…」
「工事の種類によって、費用はどう変わるの？」
「費用を抑えつつ、質の高い防水工事をするためのポイントは？」

この記事では、そんなマンションオーナー様や管理組合の皆様の不安を解消するために、
「マンション屋上防水工事の費用の内訳と、種類別の費用相場は？」
「見積もりを見る際の注意点や、費用を抑えるためのコツは？」
「信頼できる業者を適正価格で見つけるためのポイントは？」
といった疑問に、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説します！
これを読めば、マンション屋上防水工事の費用に関する知識が深まり、賢い業者選びと適切な予算計画が可能になるはずです。

なぜマンションの屋上防水工事は必要なの？～費用をかける意味～

まず、なぜマンションの屋上に定期的な防水工事が必要で、そこに費用をかける意味があるのかを理解しておきましょう。

• 雨漏りによる甚大な被害を防ぐ
  • マンションの屋上は、雨風や紫外線に常にさらされ、防水層は徐々に劣化します。これを放置すると、雨漏りが発生し、最上階の居住空間だけでなく、建物の躯体（コンクリートや鉄骨）にまで水が浸入し、鉄筋の錆びやコンクリートの劣化を引き起こします。
  • 結果として、建物の耐久性が著しく低下し、修繕費用が莫大になるばかりか、資産価値も大きく損なわれてしまいます。
• 建物の長寿命化
  • 定期的な防水工事は、建物を水から守り、劣化の進行を遅らせることで、マンション全体の寿命を延ばすことに繋がります。
• 快適な住環境の維持
  • 雨漏りは、カビや湿気の発生原因となり、居住者の健康を害する可能性もあります。防水工事は、快適で安全な住環境を維持するためにも不可欠です。
• 資産価値の維持・向上
  • 適切にメンテナンスされているマンションは、入居者からの信頼も厚く、資産価値を維持・向上させる上で重要な要素となります。

つまり、マンションの屋上防水工事にかける費用は、将来的な大きな損失を防ぎ、マンション全体の価値を守るための重要な「投資」と言えるのです。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル　0120-905-454　（平日・土曜　9:00～18:00）

マンション屋上防水工事の費用を構成する主な要素

マンションの屋上防水工事の見積もりは、様々な費用の積み重ねで構成されています。主な内訳を把握しておきましょう。

1. 防水工事本体の費用
   • 選択する防水工事の種類（ウレタン防水、シート防水など）と、その施工面積によって大きく変動します。
   • 材料費と施工費が含まれます。
2. 下地処理費用
   • 高圧洗浄、既存防水層のケレン（浮きや剥がれ部分の除去）、ひび割れ補修、凹凸調整など、新しい防水層をしっかりと密着させるための重要な工程です。劣化状況によって費用が変わります。
3. 既存防水層の撤去・処分費用（必要な場合）
   • 既存の防水層の劣化が著しい場合や、特定の工法（例：アスファルト防水の改修）では、既存防水層を撤去する必要があります。この費用は、防水層の種類や面積、アスベストの有無などによって大きく変動します。
4. 役物（やくもの）・付帯部の処理費用
   • 排水口（ルーフドレン）、脱気筒、パラペット（屋上の周囲の立ち上がり壁）、笠木（パラペットの上部）、塔屋（屋上の突起した部分）のジョイント部分など、細部の防水処理にかかる費用です。
5. 足場設置費用（必要な場合）
   • マンションの屋上防水工事では、屋上へのアクセス経路や安全確保のために足場が必要となる場合があります。ただし、屋上自体が平らで作業スペースが確保できる場合は、足場が不要なケースも多いです。
6. 諸経費・現場管理費
   • 運搬費、交通費、廃材処分費（撤去費用とは別に記載される場合もある）、現場の安全管理、書類作成費用などです。工事総額の数％～10％程度が一般的です。

これらの要素が組み合わさって、最終的な工事費用が算出されます。

【種類別】マンション屋上防水工事の費用相場と耐用年数

マンションの屋上防水工事で一般的に採用される主な工法と、それぞれの1平方メートル（㎡）あたりの費用相場、耐用年数の目安を見ていきましょう。

防水工事の種類	1㎡あたりの費用相場（目安）	耐用年数（目安）	特徴・備考
ウレタン防水	4,500円～7,500円	10年～15年程度	液状のウレタン樹脂を塗り重ねる。複雑な形状にも対応しやすく、継ぎ目のない仕上がりが特徴。最もメジャーな工法の一つ。費用と耐久性のバランスが良い。定期的なトップコート塗り替えで長持ち。
(密着工法)	(4,500円～6,000円)	(8年～10年)	下地に直接塗布。安価だが、下地の水分に弱く「膨れ」のリスクあり。
(通気緩衝工法)	(5,000円～7,500円)	(10年～15年)	通気緩衝シートと脱気筒で「膨れ」を防止。信頼性が高く、改修工事に適している。
シート防水	4,000円～10,000円	10年～20年程度	塩ビシートやゴムシートを貼り付ける。広い面積の施工に適し、工期が比較的短い。シート自体の耐久性が高い。紫外線に強く、メンテナンスの手間が少ないものもある（塩ビシート）。
(塩ビシート/密着)	(4,000円～7,000円)	(10年～15年)
(塩ビシート/機械固定)	(5,500円～7,500円)	(15年～20年)	下地の影響を受けにくく、改修向き。
FRP防水	5,000円～9,000円	10年～15年程度	ガラス繊維で強化したプラスチック（FRP）で防水層を形成。軽量かつ高強度で、耐摩耗性に優れる。硬化が早く工期が短い。ただし、伸縮性が低いため広い面積や動きの大きい建物には注意が必要。
アスファルト防水	6,000円～22,000円	15年～25年程度	アスファルトを含浸・積層させたルーフィングを貼り重ねる。非常に高い防水信頼性と耐久性を持つ伝統的な工法。重量があるため建物構造を選ぶ。施工時に臭いや煙が発生する場合がある（工法による）。
(トーチ工法)	(7,000円～11,000円)	(15年～20年)	バーナーで炙りながら貼り付ける。熱工法より安全で臭いも少ない。
トップコート塗り替え	2,000円～3,500円	5年程度	既存の防水層を保護するためのメンテナンス。防水機能そのものを回復させるものではない。定期的に行うことで防水層の寿命を延ばす。

※費用相場・耐用年数は一般的な範囲で記載しています。特にアスファルト防水は工法により価格帯が広いため、注意が必要です。

100㎡のマンション屋上防水工事の総費用目安

上記の単価を参考に、仮に100㎡の屋上防水工事を行う場合、

• ウレタン防水（通気緩衝工法）： 約60万円～90万円
• シート防水（塩ビ/機械固定）： 約60万円～120万円
• FRP防水： 約60万円～100万円
• アスファルト防水（トーチ工法）： 約80万円～130万円
• トップコートのみの塗り替え： 約20万円～30万円

これに加えて、下地の状態や付帯部の補修、足場の有無などによって費用は変動します。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル　0120-905-454　（平日・土曜　9:00～18:00）

マンション屋上防水工事の見積もりでチェックすべきポイント

業者から見積もりを取得したら、以下の点をしっかり確認しましょう。

1. 工事範囲と数量が明確か
   • 防水工事を行う面積（平米数）が正確に記載されているか。
   • 平場だけでなく、立ち上がり部分（パラペットなど）の面積も含まれているか。
2. 工事内容の詳細が記載されているか
   • どの防水工事の種類・工法で行うのか（例：ウレタン防水 通気緩衝工法）。
   • 下地処理の内容（高圧洗浄、ケレン、補修など）。
   • 使用する材料名（メーカー名、製品名、塗料の種類など）。
   • 各工程の単価と数量。
3. 付帯工事の内容と費用が適切か
   • 排水ドレンの処理（清掃、改修ドレン設置など）。
   • 脱気筒の設置（通気緩衝工法の場合）。
   • 笠木や塔屋まわりのシーリング処理や補修。
   • 必要に応じて足場設置費用。
4. 諸経費の内訳
   • 「諸経費一式」ではなく、可能な範囲で内訳（運搬費、安全管理費、廃材処分費など）を確認しましょう。
5. 保証内容と期間
   • 工事後の保証期間（製品保証と施工保証）と、保証の範囲が明記されているか。
6. 相場との比較
   • 提示された単価や総額が、前述の相場から大きくかけ離れていないか。極端に高い場合はもちろん、安すぎる場合も手抜き工事や後からの追加請求のリスクがないか慎重に確認が必要です。

マンション屋上防水工事の費用を抑えるための賢い方法

高額になりがちなマンションの屋上防水工事。少しでも費用を賢く抑えるためのポイントをご紹介します。

1. 相見積もりを必ず取る
   • 最低でも2～3社から見積もりを取り、工事内容と費用を比較検討します。これにより、適正価格を見極めやすくなります。
   • 管理会社から紹介された業者だけでなく、ご自身でも実績のある専門業者を探してみるのがおすすめです。管理会社経由の場合、中間マージンが発生し費用が高くなることがあります。
2. 定期的なメンテナンスで大規模修繕を防ぐ
   • トップコートの定期的な塗り替え（5～10年ごと）や、排水口の清掃など、こまめなメンテナンスを行うことで、防水層全体の劣化を遅らせ、大規模な防水工事の周期を延ばすことができます。結果的にトータルコストを抑えることに繋がります。
3. 複数の工事をまとめて行う
   • 屋上防水工事と同時に、外壁塗装や他の修繕工事など、足場が必要となる可能性のある工事をまとめて行うことで、足場代を一度で済ませることができ、全体の費用を効率化できます。
4. 補助金・助成金制度の活用（該当する場合）
   • 自治体によっては、マンションの省エネ改修（遮熱塗装などを含む防水工事）や長寿命化のための修繕工事に対して、補助金や助成金制度を設けている場合があります。該当するものがないか確認してみましょう。
5. 火災保険の適用（自然災害による被害の場合）
   • 台風や突風、雹（ひょう）などの自然災害によって屋上防水層が破損した場合は、加入している火災保険が適用できる可能性があります。保険会社や専門業者に相談してみましょう。
6. 修繕積立金の計画的な活用
   • 分譲マンションの場合、長期修繕計画に基づいて修繕積立金が積み立てられています。防水工事の時期や費用を計画に盛り込み、資金不足に陥らないようにすることが重要です。積立金が不足している場合は、融資制度の活用も検討しましょう。

信頼できる防水工事業者を選ぶための最終チェックポイント

費用もさることながら、工事の品質を左右するのは業者選びです。以下のポイントを参考に、信頼できる業者を見極めましょう。

• マンションの屋上防水工事の実績が豊富か： 戸建てとは異なる専門知識やノウハウが必要です。
• 現地調査が丁寧で、劣化状況や原因の説明が分かりやすいか。
• 提案内容が建物の状況に適しており、複数の選択肢を示してくれるか。
• 見積書の内訳が明確で、質問に対して誠実に回答してくれるか。
• 防水施工技能士などの専門資格を持つ職人が在籍しているか。
• 施工保証やアフターフォロー体制がしっかりしているか。
• 近隣への配慮（騒音、臭気対策など）をしっかり行ってくれるか。

訪問販売などで契約を急かす業者や、大幅な値引きを謳う業者には注意が必要です。

まとめ：計画的な防水工事で、マンションの価値と安全を守ろう！

マンションの屋上防水工事は、建物の寿命を延ばし、居住者の安全で快適な生活を守るために不可欠な大規模修繕工事の一つです。その費用は決して安くありませんが、雨漏りによる深刻な被害や、それによる資産価値の低下を防ぐための重要な投資と捉えるべきでしょう。

マンション屋上防水工事の費用と賢い進め方のポイント

• 防水工事の種類（ウレタン、シート、FRP、アスファルト）によって費用相場と耐用年数が異なることを理解する。
• 見積もりは、防水工事本体だけでなく、下地処理、付帯部処理、諸経費など、総額で比較する。
• 複数の専門業者から相見積もりを取り、提案内容と費用を慎重に比較検討する。
• 定期的なメンテナンス（トップコート塗り替えなど）で、大規模修繕の周期を延ばし、トータルコストを抑える。
• 補助金制度や火災保険の活用も視野に入れる。
• 信頼できる実績豊富な専門業者を選ぶことが、最も重要。

適切な時期に、適切な工法で、信頼できる業者による屋上防水工事を行うことが、マンションの資産価値を維持し、全ての居住者が安心して暮らせる環境を守ることに繋がります。この記事が、あなたのマンションの屋上防水工事計画の一助となれば幸いです。

クイック屋根工事

私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。

【累計6,000件以上の施工実績】

屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。

【専門資格を持つ職人が対応】

弊社では、厳しい加盟条件を満たした専門修理業者をご紹介します。すべての業者が「一級建築士」「屋根工事技士」などの資格を持つ専門家による監修のもと、豊富な経験を活かした施工を行います。

【お客様の声】

「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です！」（50代・女性）
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」（40代・女性）

屋根やお家のリフォームのことなら、お気軽にご相談ください。