
カラーベストは、新築時にも屋根の葺き替え時にも選択肢としてよく登場する屋根材です。
軽量で、デザインも豊富ですし、技術改良のおかげでキレイな状態が長持ちします。
カラーベストの特徴やメリットについて解説します。

カラーベストは、スレート屋根の一種です。
商品名としてすでに一般に浸透しています。
瓦屋根の多い日本家屋のなかで、カラーベストは洋風ですっきりしたデザインとカラーで人気も高くなっています。
新築時にも、寿命を迎えた屋根の葺き替え時にも採用されることの多い屋根材になっています。
スレート屋根は、カラーベストやコロニアルとも呼ばれます。
同じスレートでも、セメントを主材料として形成されたのが、カラーベストです。
現在では、アスベストを使用していませんが、古くからあるカラーベストにはアスベストが含まれている可能性が高いので葺き替え時には専門家による作業が必要です。
屋根表面を着色しているため、古くなると色あせがします。
カラーベストは、軽量で、設計しやすく、メンテナンスを実施すれば耐久性も問題なく使用できます。
カラーベストは、その種類も豊富で、開発も進んでいるため、従来の弱点も補強されています。
アスベストも含んでおらず、安全に長期間使用できるようになっています。
カラーベストは、瓦屋根には劣りますが、耐久性がそこそこあります。
耐火性、耐熱性、耐腐食性もあり、湿気や水に強く腐りにくくなっています。
カラーベストは、瓦に比べると安価な屋根材です。
その他、複雑な形状の屋根に施工しやすく、カラーバリエーションも豊富です。

スレート屋根の一種であるカラーベストは、瓦屋根ほどの耐久性はありません。
定期的なメンテナンスである「塗装」を行うことにより、耐熱性や防水性などの性能を維持することができます。
塗装メンテナンスは、10~15年で行うのがベストです。
雨漏りなどの被害がすると、すでにカラーベストが腐食していることもあり、必ず耐久年数を過ぎる前にメンテナンスを行いましょう。
雨漏りがなくても、屋根表面の色あせ、塗装の剥がれ、カビや苔の発生、ひび割れ、釘の錆びや抜けなどもカラーベストのメンテナンス、あるいは葺き替え時期の目安となります。
メンテナンスを怠らなければ、耐久年数も30年以上に延び、コストパフォーマンスに優れた屋根材です。