HOME » 外装関連工事・リフォーム » 屋根塗装 » 【屋根コーティング】それ塗装?防水?スレート・金属・瓦屋根別に費用と、正しい選び方を徹底解説!
屋根塗装 費用

「家の屋根、そろそろコーティングした方がいいのかな?」
「屋根のコーティングって、塗装のこと?それとも防水工事?」

お住まいのメンテナンスを考えるとき、必ず耳にする「屋根のコーティング」という言葉。しかし、この言葉が指す内容は実は一つではありません。

  • 色褪せを直し、見た目をキレイにするための「塗装(トップコート)」
  • 雨漏りを防ぎ、屋根に防水層を作る本格的な「防水コーティング(防水工事)」

この2つは目的も工事内容も、そして費用も全く異なります。ご自宅の屋根の種類や状態によって、どちらのコーティングが必要なのかを正しく理解しなければ、「雨漏りが止まらないのに、ただペンキを塗っただけだった…」なんて、悲しい失敗に繋がりかねません。

この記事では、

  • 「塗装」と「防水」あなたの家に必要なのはどっち?
  • 【屋根材別】最適なコーティングの種類と費用、効果の全比較
  • スレート、瓦、金属屋根…それぞれのコーティングの注意点
  • DIYは可能?プロに頼むべき理由

など、「屋根のコーティング」に関するあらゆる疑問を、初心者の方にも分かりやすく、プロの視点から徹底的に解説します!

あなたの家に必要なのはどっち?「塗装」と「防水」の決定的な違い

まず、最も重要な「塗装」と「防水」の違いを理解しましょう。

塗装(トップコート)防水コーティング(防水工事)
主な目的美観の回復(色褪せ、汚れの改善)
・屋根材表面の保護(紫外線、コケ防止)
雨漏りの防止・修理
・屋根に防水層を形成する
主な対象スレート屋根、金属屋根、セメント瓦など勾配のある屋根陸屋根(屋上)、勾配の緩い屋根、ベランダなど水が溜まりやすい場所
工事内容高圧洗浄→下地処理→塗料を3回塗り重ねる既存防水層の処理→防水材(ウレタン、シート等)を施工
費用相場40万円~80万円50万円~150万円以上
役割のイメージ化粧水や日焼け止め
(肌をキレイにし、紫外線から守る)
レインコート
(体を水から完全に守る)

【重要ポイント】

すでに雨漏りしている場合や、陸屋根のような平らな屋根には、「塗装」では不十分です。必ず「防水工事」が必要になります。「塗装で雨漏りが直りますよ」という業者のセールストークには、絶対に騙されないでください。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

【屋根材別】最適なコーティングの種類と費用、期待できる効果

屋根塗装

ご自宅の屋根材によって、必要なコーティングとその効果は異なります。

1. スレート屋根(コロニアル)の場合

  • 必要なコーティング塗装(トップコート)
  • 費用相場40万円~60万円(30坪の家、足場代込)
  • 期待できる効果
    • 防水性の回復:スレート自体には防水性がないため、塗膜で水を弾き、雨漏りを予防します。
    • 美観の回復:色褪せやコケ・カビを一掃し、新築時のような美しさを取り戻します。
    • 耐久性向上:紫外線から屋根材を守り、ひび割れや反りを防いで寿命を延ばします。

2. 金属屋根(ガルバリウム鋼板・トタン)の場合

  • 必要なコーティング塗装(トップコート)
  • 費用相場50万円~75万円(30坪の家、足場代込)
  • 期待できる効果
    • 防錆(サビ止め):金属屋根最大の敵であるサビの発生・進行を防ぎ、穴あきによる雨漏りを予防します。
    • 遮熱効果:遮熱塗料を使用することで、夏の太陽熱を反射し、室内の温度上昇を抑制。エアコン代の節約にも繋がります。
    • 雨音の軽減:塗膜が厚くなることで、金属屋根特有の雨音を多少和らげる効果も期待できます。

3. 瓦屋根の場合

  • 必要なコーティング
    • 陶器瓦・いぶし瓦原則、塗装は不要です。瓦自体が焼き物で、半永久的な防水性を持っています。無理に塗装すると、かえって瓦の呼吸を妨げ、劣化を早めることも。
    • セメント瓦・モニエル瓦塗装が必須です。スレート同様、素材自体に防水性がないため、10年~15年ごとの塗装メンテナンスが必要です。
  • 費用相場(セメント瓦)50万円~70万円(30坪の家、足場代込)
  • 期待できる効果(セメント瓦):防水性の回復、コケやカビの防止、美観の回復。

4. 陸屋根(屋上)の場合

  • 必要なコーティング防水コーティング(防水工事)
  • 主な工法と費用相場
    • ウレタン防水:液体状のウレタン樹脂を塗り重ねる。複雑な形状にも対応可能。(費用:5,000円~8,000円/㎡)
    • シート防水:塩ビやゴム製のシートを貼り付ける。均一な防水層を作れる。(費用:6,000円~9,000円/㎡)
    • FRP防水:ガラス繊維で強化したプラスチックで防水層を作る。強度が高く、歩行にも耐える。(費用:7,000円~10,000円/㎡)
  • 期待できる効果雨漏りを根本的に解決・予防します。建物の構造を守る上で最も重要なメンテナンスです。

屋根コーティング、DIYは可能?プロに頼むべき理由

Stop!

「ちょっとしたひび割れなら、自分でコーティング剤を塗ればいいのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、屋根のコーティングは、DIYを強くお勧めできません

  • 危険性:高所作業は、プロでも命綱をつける危険な作業です。転落事故のリスクが非常に高いです。
  • 品質の問題:適切な下地処理(高圧洗浄やケレン作業)を行わなければ、どんなに良いコーティング剤を使っても数年で剥がれてしまいます。
  • 原因特定の難しさ:雨漏りの原因を特定するのは、専門家でも難しい作業です。見当違いの場所をコーティングしても、全く意味がありません。

安全と確実性を考えれば、必ず専門の業者に依頼しましょう。

まとめ:正しいコーティングの知識で、屋根の寿命を延ばそう

今回は、「屋根のコーティング」について、その種類と屋根材別の最適な方法を詳しく解説しました。

  • 屋根のコーティングには、美観目的の「塗装」と、雨漏り対策の「防水」がある。
  • 勾配のある屋根(スレート、金属、セメント瓦)には「塗装」が必要。
  • 陸屋根など平らな屋根には、本格的な「防水コーメィング(防水工事)」が必須。
  • 陶器瓦は、原則として塗装不要。
  • DIYは非常に危険で、品質も保証できないため、必ずプロの業者に依頼する。

「コーティング」という言葉だけで判断せず、「何のために、どんな工事をするのか」を正しく理解することが、失敗しない屋根メンテナンスの第一歩です。

ご自宅の屋根の種類と状態を把握し、この記事を参考に、最適なコーティング方法を選んで、大切なお住まいを雨漏りや劣化から守りましょう。

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